1.インスタグラムを活用する目的を具体的に設定
明確な目的がない状態でインスタグラムの運用を開始してしまうと、本来の目的とはブレてしまい、最終的に「インスタグラムのフォロワーを増やす」が目的になってしまうことが非常に多いです。
インスタグラムは、フォロワーが増えることが求めている結果につながるのではなく、目的を達成できる見込み度の高いユーザーを集客することが目的を達成させる重要なポイントになります。
そのため、具体的な目標をまずは設定しましょう。
例)パーソナルトレーナーや美容師の場合
店に集客するのか、人に集客するのか目的をハッキリさせましょう。
→店に集客する場合は、店の雰囲気、価格設定、行きやすさ、受けられるサービスの種類などをアピールする必要があります。
→人に集客する場合は、人柄、技術、実績、他のトレーナーよりも優れた強みポイントなどをアピールする必要があります。
1.5 目的が決まったら、ゴールの設定
インスタグラムの目的を決めたら、具体的なゴールを設定しましょう。
【目的とゴールの例】
・パーソナルトレーニングの集客(目的)→半年後、インスタグラムからの新規予約が10件/月(ゴール)
・自社ブランドのファンの獲得(目的)→半年でフォロワー数1万人とUGC100件(ゴール)
2.ターゲットユーザーの決定
目的を明確に決定することができたら、その目的を達成するために、集客したいターゲットユーザーを具体的に決めましょう。
例えば、「20代の女性で、ダイエットに興味があり、大阪市内に住んでいる」といったように、年齢層、性別、関心事、地域などの詳細な情報を把握します。
このように、具体的なターゲットユーザーのことを「ペルソナ」と言います。
よくある失敗例で「20代〜40代の男女」のように、ターゲットユーザーの範囲を広くしすぎてしまうパターンがあります。
こういった広い範囲のペルソナに情報を届けようとしても、そこから発信する情報は「ありふれた情報の一つで、自分には関係ない」とユーザーの関心を集めることはできません。
ターゲットは明確にして絞り込んで届ける方が、結果的に多くのターゲットユーザーを呼び込むことができます。
例)パーソナルトレーナーの場合
「子供が大きくなって、自分の時間ができたからボディメイクにチャレンジしたいと考えている30代の主婦」
「大学生になって垢ぬけたいと感じている大阪市内の大学に通っている男子大学生」など
3.投稿テーマ・コンセプトの決定
インスタグラム運用でもっとも大事なポイントがコンセプトの決定です。
「運用する目的」「ターゲットユーザー」この2点を決めた上で、コンセプト設計を行うことで、結果にむすびつきやすくなります。
コンセプトが必要な理由は、「発信内容に一貫性を持たせる」ためです。
たとえば以下2つのアカウントであれば、どちらの発信を見たいと思いますか?
- 20代女性のボディメイクに役立つトレーニングや食事の情報のみを発信
- 美容・節約術・趣味・ファッション・ご飯・雑学・自己啓発など統一感がない投稿
これは間違いなくほとんどの方が、前者のアカウントを見ます。
「とりあえず情報を投稿していく」ではなく、ターゲットユーザーの目線でコンセプトを考えて一貫した内容を投稿していく必要があります。
インスタグラムは多種多様な情報よりも、専門性の高いアカウントがユーザーから評価されやすいということを覚えておきましょう。
例)パーソナルトレーナーの場合
コンセプト:20代女性のボディメイクに役立つトレーニングや食事の情報のみを発信
美容師の場合
コンセプト:外国人風カットやカラーに関する情報のみを発信。ショートカットに関する情報のみを発信。など
4.競合アカウントのリサーチ
コンセプトが決まったら、同じ分野や業界の競合アカウントを調査し、成功しているアカウントや人気のあるコンテンツをリサーチしましょう。
情報は多いに越したことはないですが、リサーチは大きな労力がかかる部分でもあるため、最初は3アカウント程度ピックアップしましょう。
リサーチで見るポイント
・ブランドカラー
・投稿のデザイン
・投稿内容の情報
・ペルソナ
・ユーザーからの反応
競合他社をリサーチすることの最大のメリットは、
すでに伸びている優良なアカウントの情報を自社のアカウントに生かせることです。
いきなり0からの知識でインスタグラムの事前準備、運用は正直ハードモードです。
ならば、すでに伸びているアカウントの伸びている要因を知ることで、伸びやすいアカウントを最短で作りやすくなります。
競合の伸びてる要因を生かしながら、自社アカウントにしかできない専門性のあるアカウントを作り上げることが競合リサーチする目的という認識を忘れないようにしましょう。
5.運用ルールの作成
インスタグラム運用に求められることは、数多くいるユーザーを飽きさせないために途切れることのない定期的な運用をすることです。そのためには、
- いつ投稿を作成するか?
- 作成した投稿を誰がチェックするか?
- 何曜日の何時に投稿するか?
- 投稿した後の分析は誰が実施するか?
- イベントやキャンペーンの企画を誰が立てるか?
- 運用に関する全体ミーティングを毎月いつ行うか?
ここでのポイントは、ガッチリとルールを決めすぎないことです。
運用初期の段階でルールを完全に決めきらずに、日々運用を行なっていく中で運用ルールをブラッシュアップしていくことが継続的な運用には欠かせません。
特に本業と兼務で運用される場合は、いざ運用を開始したら想定よりも時間がかかる、投稿するネタが切れてしまいネタ集めに時間がかかるなど、さまざまな課題が浮き彫りになってきます。
実際に運用してはじめてわかることもたくさんあります。
まとめ
【運用前の事前準備】
- インスタグラムを活用する目的・ゴールを具体的に設定
- ターゲットユーザーの決定
- 投稿テーマ・コンセプトの決定
- 競合アカウントのリサーチ
- 運用ルールの作成